江戸時代初期(1600~1700頃)の開基と伝えられ、榮賢により創建された。
当時、下総領築比地村と呼ばれたこの地を安住の地と定め、草庵を草創して祖先
の霊を祀り、以来時の推移と共に興隆し、幕末の頃は相当広大な土地を所有し、
立派な伽藍を誇る寺院であったと伝えられる。
明治32年(1899)4月不慮の失火により、本堂・庫裏共全焼してしまい、辛うじ
て本尊聖観世音菩薩及び諸尊像は災難を免れたが、その他の書証等は焼失し過去を証するものを失った。
のち大正5年(1916)に仮本堂を構築して被災以来78年を過ごした。度重なる戦争、震災、大水害等、人災天災を経て、当院は地の利と人の和を得て変わることなく護持された。
昭和52年(1977)に本堂・庫裏を竣工し、平成19年(2007)には改修増築工事を経て現在に至っている。
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